95.3%

 アカン、時が経つ程に状況が訳ワカメで手に負えなくなってきてしまう、ので書き溜めていたものを流します。

 いやぁ、このモニョる気持ちは解消しておこうかなというか。
 正直に言うと、自分の中のUltima八徳の理念が崩壊していくと申しましょうか。
 こうも「ヒトの愚」というものばかりを見せ付けられるとね、、、。

 前回最後と言ってましたが「けもフレ2」、正直ちょっと外野視点で書きすぎたかなというのは気にしてまして。それは「こちらはこちらの話をする」為に必要以上に触れなかったという面がまずある訳ですが。ただそれと同時に実のところはこの話題、「『正常性バイアス』という言葉との戦い」という非常に難しい話になってくるんですよね。

 ただでさえこの手の作品評価というのは「受け手の取り方次第」というマジックワードに踊らされがちな話題。そこに被さるファン心理、そして集団心理。
 実際それらを排除してなるべくプレーンに捉えようと試みればこそ、「(1期否定という)その気は無かったのかもしれないが、ことごとく描写・演出がズレるあまりに誤解を受けたのではないか」、とはなってしまう。
 でも実は個人的には、この「解釈次第」という考え方自体を小狡くも利用されるケースが有り得るし、それが今回だとすら正直思っているところ。ええはい、私も95.3%の一人ですね。

 先の「その気はなかった」という解釈と同程度に、今度は逆に「適当にキャラ萌えを並べてお涙頂戴で演出しておけば、後はオタクが良きに解釈してくれる」という、無粋な勘ぐりすら容易に可能。(論拠としてそれだけの無粋な脚本の羅列が存在する訳で)
 むしろそれで本来は多数のキャラ萌えファンに絶賛されつつ「1期否定?何のことかな?穿った見方しすぎじゃないですか?」という路線に持って行く筈が、脚本の致命的な不出来によって打算が天然に押し流され、世にも奇妙な珍作品として世を困惑させることとなった、というのが実情だったのではないか(?)とすら。
 勿論全ては「勘繰り」ですが、こういう勘繰りが容易に発生しうるような出来映えだったとは自分も思っているのですよ。ただこれを下手に発言すると客観性という言葉の波に飲み込まれてしまうというだけで。
 そりゃだってプロだもの、普通は有り得ないと思いますもの。なのに、有り得ないレベルのお粗末な結果しか出てきてないんですもの、、、。

 自分も長年生きていれば「残念な続編」、その出来映えが物議を醸した例など幾らでも見て来たけれど、今回はそんなレベルはとうに超えていると言っていい。
 元々この作品には「1期イメージを払拭して2期イメージに切り替える」というテーマがあった事は確実で(最終話の描写)、それ自体に危ういリスクが満載だというのにそれを避ける努力を一切することなく(むしろ作り手のエゴでしかないそれを)安易にお出ししたのも事実。それを持ってして「受け手次第」とするのはあまりにも作り手だけに都合の良い、逆に卑怯な考え方ですらないかと。

 だからこの場合、よくある炎上問題のように「受け手の解釈」というだけではなくて、「そのような解釈を生む物をわざわざ出した」という点まで含めて捉えるべき話題ではないかと。
 これは一般に喩えるなら、「トイレでカレーを食べる」シーンをゴールデンタイムに流して、「そのような意図は御座いませんでした」という言い訳で済まされるのか、そういう次元の話題だと。
 ここは、自分なんかより遥かに外野(騒動を聞きつけ、平成史に残るクソアニメ事件の見物目的で見た層)の友人と話して、この温度差というのを改めて感じてしまった次第。
 それ故に、少々他人事としての書き方に徹してしまった(冒頭の通り)点、少し反省もしてしまった所。まぁ本当、下手に触れるのは難しいのですよコレ。

 などと書こうとしてたのが先週くらいからの話なんですけども、
 そうこうしている内に現実の方が「事実は小説より奇なり」の展開になってきているようで(大汗)、いやもうこれ触らない方がいいんですよねホント、、。
 自分はただ「外野が半端に首を突っ込む野暮さ」に荷担してないかという申し訳なさあっての弁明文を展開する筈だったんですけども。
 しかしもうそれどころではない、ホントあの馬鹿共何やってんの、ってな感じの展開のご様子です。まぁその内まとめサイトとかにどんどん出て行くと思うのでそれはそれで。(火消し業者が縦読みで愚痴を流した(?)説とか、なんかもうスゴい)

 そんな悪意だの何だのに晒されている時分に見掛けたのが、この動画、
ランボー 怒りのけもフレ2
(元ネタを知っていれば分かりますが後半が本番)
 「みんな誰が悪いしか言わなくなった」のところで、我に返らされる気分ではありましたよ。

 自分も当初、「祭の強制解散」といった話を書いていたのを思い出しまして。
 ここはアニメじゃなくても自分の好きな領分に当てはめて考えてみれば、あまり無下に出来る話題とも言えないんじゃないかなと。それこそ自分なんかは「つい隣家で火事が起きた」ようなものなので、いつ自分に降りかかってくるかも分からない話題ですからね、、。