トランスフォーマーWFC終章

 今回はちょっと予定を変えまして。
 エミュの話をまとめていこうと思ったけどイマイチ区切りが悪い。。

 さて、Netflix版トランスフォーマーWFCトリロジー 最終章KINGDOM、早速見ましたが実に良かったですよ。
 いやもうこんな綺麗に畳んでくるなんて!っていう(笑)
 たった6話*3シーズンしかない短編みたいなものだけれど(洋モノとしては)、実に良いオールスター短編みたいな感じで大満足でした。
(以下、ネタバレも入ってきますのでご注意をば)

 正直ぶっちゃけシージ・アースライズまでは、雰囲気は良いんだけど各6話しかない尺が上手く扱い切れてなくて割と展開はグダってる感はどうしてもあったところ。
 それこそ二章アースライズは、泥沼の闘争、憎しみ合い殺し合いの果ての共倒れといった状況が見ていて胸を締め付けられる思いでもあり。こんな状態で次はビースト勢まで投入して、ほんとこれどう収集付けるのっていう不安しか無かった訳ですが。
 しかし気付けばびっくりするくらいに綺麗に畳み込んでくれましたよ。本当に良い方の洋ドラ・アメコミシナリオ。いまいち脚本に恵まれてなかった感のある近年のTFの中でも大満足の部類。まぁ多分内部でもどうすんだよこれとなった時のばっさり整理というか、居残り組は犠牲になったのだ、みたいな所も含めて洋ドラっぽいですが(笑)。

 そもそも論で、オプティマスが最初に勢いでオールスパークを投げ捨てなければ!、って視聴者の誰もが思う突っ込みを当人も無茶苦茶気にしてて。それが故の二章からの混迷・迷走でもあった訳ですが。
 そこに来て「誰も気にしてない、それを正そうとするあんたを助けたいだけだ」って、ビーのキャラの昇格っぷりが凄いよね(笑)。見るところを見て言うことを言えて。確実に次世代リーダーとしてのキャラ構築が進められている。(そしてロディマスはこの時空には存在していなかった模様(笑))

 そしてダイノボットは今回も良い役回り。今回も命尽きましたが、、。
「苦しんだから利己的になって良いっていうのか?」
彼は一介の戦士に過ぎないからこそ正しく戦う理由を求め続けたのだろうね。
 出てくる度に良い台詞の並ぶ良キャラで。それこそ藤原氏がご存命だったら(合掌)みたいにも一瞬思ったけれど、むしろ(キャストも出なかったし)知らない・分からない声優さんだからこそ、一介の戦士が悩み生き抜いた姿というのが映える結果にもなったかもしれない。

 そしてそんな彼の台詞を受けた今回の超へっぽこチンピラ三下スタースクリーム(無茶苦茶失礼だけど今回は本当にそういうキャラ)が、「こんな俺でもやる時はやるんだよ」と。
 単なるいつもの裏切りネタキャラではなくて、今回は元科学者みたいな有能設定は欠片もないただ何百万年も三下人生を続けてきたチンピラが、最後にバシッとメガトロンに啖呵を切るという。そういうキャラクター性に(佐藤)せつじの声が無茶苦茶ハマってた。(言いたいのはそこかよみたいなレベルで)
 挙げ句に最後は「永遠にグッドモーニングだぜ!」って、ほんとこいつはもうねっていう(笑)。
 原語にはない脚色台詞というか多分間違いなくアドリブなんだろうけど、これスタースクリームなら言うわと。完全にキャラクターを掴んでて笑うしかないわこんなの級。
 せつじにはまたじっくり長編シリーズとかでスタスクをやってみて貰いたい。

 あと一応書いておくと千葉トロンは、うんまぁ。
 今回はキャラ設定通りの小悪党でしかない感じは丁度良かったかもだけど、それにしても軽すぎるし、テラライズと言わずに変身と言っちゃった所はギルティ。子安はちゃんと真面目にマキシマイズって言っていたのにね。(まぁ原語にない部分だったからただのアドリブねじ込みだけど)
 折角今回は皆真面目に原語重視のシリーズを演じてくれているのに、一人だけただの本人演技で。そういう所だぞっていうか、言える人が居なかったんだろうなみたいな。
 精三さんがご存命ならきっと叱って貰えたに違いなかろうに。(合掌)

 勿論、上でせつじを認めているように脚色そのものを否定している訳ではないのであしからず。今回のスタスクはあれだから見事にハマってた。スタスクにも色々なスタスクが居るので一概に勘違いはして欲しくないし。
 まぁクラレンス(cartoon)を演じたせつじならちゃんと分かってくれてると思いたい。


 という訳で大変楽しませていただきました。
 Netflix入った甲斐があったというものですよ。(半年くらいろくすっぽ見ずに放置してた気がするけど(大汗))

 ところであれ、Stan Bushの新曲は? エンドロールはあれで締めると思い込んでいたのに。