実写バンブルビー

 さてと、腰を動かそうと思う度に面倒な話が吹き出してばかりで前置きとしての処理もままならない昨今は、前回でまるっと空元気玉への位相変換に処しまして。

 まあね、個人的に面白くもないニュースばかりで困るよね、ってな時こそこういうニュースの出番ですよ。
 ガンダムとかコンボイとか言われてるけど、これはどう見てもウルトラマグナス、って初見思いました。だって、チャットアプリのプレビューがこの通りだったんですもん。 胸から下だけ見たらどう見てもこれはウルトラマグナスでしょう(笑)。
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 まぁ実際は全体像で比較するとガンダムのエクシアでまず正解って物らしい(自分は本編見たことはない)ですが。それでもコンボイ(TF)の名を取り上げたニュース記事は支持したい(笑)。

 という訳ですっかり日が経ちすぎてもう劇場公開も終わってそう(苦笑)ですが、トランスフォーマー実写映画「バンブルビー」のお話ですよ。

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 けーぜろさん途中で飽きたの図、ではなくて元々顔だけにする予定ではあったので。この辺りで切り上げ。
 まぁお疲れ様でした。タダノモシャー(それも何故か左右反転してた)
 正直に言うとバンブルというよりも実写ビーはそこまで描こうという気概も湧かなかったというか、ぶっちゃけビーは腐方面の人気以外は特に聞いたことないし(汗)、参考資料を探している内に「ブリッツウィングかっけえ」とか浮気しまくってたくらいで(でも変形しないTFは云々、アクションマスター全否定云々(ぉ))。とはいえ描いてみると何でも勉強になるお年頃。
 線画のオーラの無さに絶望して、色で塗ってみたら益々絶望して。それでも何とか絶望の溝は乗り越えるラインの算段が付くまで時間が掛かりましたの図、ということでご勘弁を。

 で、えっと、「何だっけ」(オイコラ)。
 いや正直に言えば何を書こうか迷ってしまう所はあるかなという。(個人的なテンションの低迷も影響としては勿論あったので、筆を執るタイミングを図ろうとしたのはありますが)
 良かったんだけど、物凄く良かったとは流石に思ってなくて、何というかこれは、「(ようやく)正常化された映画作品」などと当初書き残したもの。
 これが一作目だったら絶賛するレベルだけれど、長く続けた後なのでやっぱり今まで見てきたものの延長、それが是正された物というラインの話から抜け出せない所はどうしてもある。

 あ、いや、そうは言ってもですね。
 過去作(特に直前の5)が何だったのかというレベルで、TFが敵も味方も変形しまくって、ディセップ連中も当たり前のように台詞満載でキャラクターとして機能してて、でもってセイバートロン星(サイバトロン星)のG1オマージュでファンサービスに全力投球してて。
 1映画としては十分に良く出来た作品なんですよ。これぞ正解
 それだけに、「これが一作目だったら」とか「せめてこれが4の代わりにリブートとして企画できていたら」と。少なくとも7年遅かった。(一応区切りの良いTF実写3が2011年として)

 強いて言えば今作の難点としては、登場キャラもストーリーも戦闘のスケールもこぢんまりとしていて映画映えはしない点。尖った所はない、良くも悪くも優等生といった作り。ネット上の反応を見ててもやっぱり「最高とは言えないが全然良い」、そういう感じに。
 しかしそれを更にどうすれば良かったか、そもそも何故こうなっているかという点を言えば、全て企画上の名目、「前日譚」「前作からの縛り」がマイナス方向に作用した話ばかりになってしまう。非常につらい。

 だからですね、本当、見終わった後の率直な感想は、
 「これでいいんだよ、これで次回作はよ」「リブートはよ」
 ほんとこの心境。
 あくまで企画の範囲内では全力投球した、それだけに逆に勿体ないお化けの湧く作品。

 まぁ正確には「これ余裕で前作(本編シリーズ)の設定ぶち切ってるよね?」って所も一杯あるんですけれども。でもまだ「何とか解釈の余地はある(のかもしれない)」という、ふわっとしたレベルで本編とのリンクを保ちつつも好き勝手にはやってみたという塩梅。どちらかというと出来る範囲での抵抗といったところかなと思う。
 でもだから、メガトロンは出てこないし、どう見てもスタースクリームにしか見えない奴がブリッツウィングを名乗ってる癖にトリプルチェンジもしないし、肝心の主役のバンブルビーは喋らない
 この最後の点が本当にマイナス。
 TF新規層にはこれでも十分E.T.みたいな映画として受け取れているとは思うけれど、それだけに「どっかで見た」作品にしかならないし、TFのキャラクター本来の魅力を構築していく所まで辿り着けていない。今回シャッター姐さんという新キャラで、実にディセプティコンらしい狡猾残忍なキャラクターも披露してくれたのに、肝心の主役側でそれが十分に出来ていないという。
 はっきり言ってしまうと今のビーの(国内)人気は精々が「可愛いロボットペット」の扱いなんだよね、だからこその腐人気。そうじゃない。
 いや、バンブルが元来親しみやすいマスコットキャラ的ポジションであったことは確かだけれど、あくまでコンボイ司令の父親ポジションに対して一人称オイラの子供ポジションに居たというだけの話。
 だから勿論、ハズブロ公式はバンブルビーをオプティマスに続く第二の看板キャラとして確立させていきたい狙いはあって、この前のCGアニメTFアドベンチャーでは、オプティマスをメインから外してビーのニューリーダーとしての成長を描く話を始めたりもしている。(ロディマス、、、は今は言わないでおこう(笑))
 この流れを未だに大多数向けの映画作品で全く果たせていないというのは、本当に大きなマイナス。

 何だか未だに「5の続きも模索はしている?」とか、「(この中途半端に本編との違いも出ている)今作をリブート扱いにする?」とか、そんな話は全部うっちゃって、きちんと最初から練り直して欲しいと改めて思う。
 思うんですけどね、、やっぱり4からの失敗が尾を引きすぎて、興行成績はイマイチという話。残念無念。
 でもだからこそ過去のしがらみはきっぱり切り捨てて、もう一度きちんとリスタートしてくれると嬉しいなぁと。
 一作目が出てきた当時とは違って、あれからマーベル等ですっかりコミックキャラクター映画路線も世に定着してきているので、TFもその枠にきちんと収めて貰えるとめっちゃ物凄く嬉しい。
 どうだろう、どうですかね。