終わり良ければ

 さて、大分間が空いてしまったけど「ガーゴイルズ」、漸く見終えましたよ。

 いやぁ、曰く付きの第3シーズン、やっぱり微妙(笑)。
 もうどうしたもんかと思ったけど、でも最後の最後は持ち直したような? ザナトスとの掛け合いの辺りにらしさが垣間見えたというか。お話自体は「もう次は無いな」と思わせる大団円的ハッピーエンドなんだけども、細かい台詞の端々にキャラクター本来の姿が感じ取れたような気がする。正直ほっとした。
 個人的な第3シーズンの一番の不調っぷりは、とにかくキャラクターの違和感に尽きる。
 悪党ザナトスが文字通り改心して善人的発言までかますし、ブロードウェイとアンジェラはいつの間にかくっついてるし(例の代理の件からでは急展開にも程がある)、ハドソンはTVが映らないだけで基地外みたいに暴れるし。(お話として)やりたい事は分かるんだけど、やりたい事にキャラを当てはめてないか?という、(入れ替わったスタッフが)それまでの経緯・設定だけを拾って組み立てた感覚。だから、「こいつはこんな事言わない/やらない」という拒絶反応が先に来てしまう。
 まぁ描き手が変われば見え方も変わる、という話なのかもしれないけど、自分はそれを受け入れられる事が出来なかったと。やっぱり、ザナトス相手に「(この気持ちが)あなたに分かる訳が無い」と冷たく言い放つくらいがこの作品ってものだよなぁとつくづく思ってしまうのでありまする。最終話のあの何気ない一言がビビッと来ましたよ、ええ。

 あとまぁやはり、シナリオ面での変化もファン受けしなかった所だとは思うけどね。
 このガーゴイルズという作品は、現代に蘇った中世ファンタジーというコンセプトから、中世の魔法と近代科学とを全く何の躊躇も無く取り混ぜるシナリオを生み出した所にその面白さの一端があったと思う。この辺、DQやFFというコンシューマRPGで育ってきた世代としてはどうしても「魔法と科学は相容れないもの」という先入観が非常に強く、せいぜいやるとしてもスチームパンク的な非現実性ありきと言った風に、昨今ご無沙汰な世界観ではあったところ。しかし思い返せば「Ultima」(3までのソーサリア時代)といい「Might & Magic」といい、海の向こうでは比較的派手にやらかしていた事ではある訳で、こうして改めて(良い意味での)無節操な融合っぷりを見せ付けられると、ああ成る程、故アーサー・C・クラークの「非常に進んだ科学は魔法と区別がつかない」の言葉はこういう事かと(笑)。いや実際、1000年の呪いの解法を現代科学で再現する、という所から話が始まっているんだよね。
 それだけに、第三シーズンに入ってからの「人類との共存」というテーマ性は、ぶっちゃけた話、よくある米国の人種問題の派生に過ぎないし、そういうのはX-MENでやろうよ、という見方にもなってしまう。取り立ててコレと言える良さが出ていた訳でもないしね、、。

 それともう一つ、この作品最大の特徴であろう、複数のシナリオラインが並行展開して最終的に交錯するという、ストーリー構成の妙。これが成りを潜めたのも痛かったね。
 単なるオムニバス的な話かと思いきや、「前回までのガーゴイルズは」の短い回想一つでまた唐突にその続きを語り始めるという。当初から想定済みなのかそれとも単なる思い付きで辻褄を合わせただけなのか、その繋ぎの豪快さには「ええ?これ伏線だったの?」と思わず唸らずには居られない。しかもそれが巡り巡って一つの結末に収束するという。もう一体何処から枝が伸びて幹たり得るのか、全く予想つかないというか予想したくないというか(笑)。
 まぁ、シーズン2最大の幹と言えるアヴァロン編の最後で、アヴァロン王が巨大化してビルに取り付くという、真面目にやってるんだけどギャグにしか見えない絵面は如何にもガーゴイルズクオリティってなもんですが(笑)。

 ともあれ、面白いんだけど何処か珍妙、ってのはTFに通じる気もしなくもない。向こうの国の伝統的パターンなのかもね。いやもう大好きですけど(笑)。
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