運動会と言えば

 萌え強化月間、というよりもこれはアニオタで御免かな。
 先日の運動会、とは多分全然関係ないと思う(笑)、CSでバトルアスリーテス大運動会(OVA版)を見てみた。(まだ前半しかやってないけど)

 ずっと昔にTV版を冷やかし半分で見たら意外に面白くて印象に残っていた、そのOVA版。いやぁ、こういうのをやってくれるから侮れない、チャンネルneco(笑)。こういう変な物をついつい魔が差して見てしまうんだけども、いつぞやにやっていた幻夢戦記レダなんかも、あくまで記号以上の意図は無いビキニアーマーよりも、むしろ不っ細工な城塞型巨大ロボットのバトルアクションに心ときめいたし。こいつも、てっきりギャル成分強化版かと思いきや、普通にTV版の再構成・クオリティ強化版といった感じで予想以上にマトモで安心した(笑)。
 まぁそもそもの話、TV版からしてただのギャル物かと思ったら意外に真面目にスポ根やってて思わず見続けた代物なんだけど。努力や友情に始まり、挫折に嫉妬にプライドに国家の威信にと、勝負の世界らしい複雑な面も絡ませて描いて結構しっかりしてると思わせておきながら、しかし肝心な所で「天性」を持ち込んで全てを踏みにじる、あの出鱈目感がむしろ清々しくて良かったなぁ(笑)。そんな主人公に血筋で負けて落ちぶれた果ての賭けレースなどとやらかす訳ですよ、真面目なんだか不真面目なんだかもう。終盤の宇宙人絡みなんてもうキタとしか思えない(笑)。
 いやまぁバカ番組だから良いという話ではなくて、何か湯加減が丁度良いというか。適度にきちんとやって適度に落とす。「それは無いよ」じゃなくて「それはねーよ(笑)」という感じの。どうせか弱い女の子が宇宙一になっちゃう理不尽なギャル世界なんですから、そこまで格好付けても始まらないじゃん?みたいな空気が妙に心地良い。あまり細かい事に縛られずに、作り手が好きなようにやってる感じがあったように思う。
 例えばSF面にしても、重力制御を成し遂げて外宇宙進出して異星間戦争までやった世界の更に数千年後のテクノロジで、今更多段式打ち上げロケットで宇宙に出るのかよという不自然さ全開なんだけども、これは「どう考えても作り手が打ち上げロケットを描きたかっただけです、はい」ってなもの。勿論、SFらしい素敵な大気圏外脱出法を描いてくれればそれに越した事はないけどさ、下手な物を描かれるよりは、「あの氷が剥がれ落ちる様が描きたかった」と言われた方が素直で良かろうというもの。どうせここは本題じゃないしね。
 むしろ本題と言えばギャルだろうに、この辺は単なる時代性なのか知らないけど、不自然な迄におぱんつ一つ見えないネタ止まりの扱い。あくまで、ギャルとスポーツとSFを取り混ぜて、きちんと手間を掛けて良質作画のアニメを一本作ってみました、というアプローチの話かなぁ。目的の第一義がきちんと「アニメ作り」なんだと思う。多分。

 そもそも自分自身、物事への触れ方が「作り手の根性(の感じられ方)」に左右される傾向にあるようで。要素要素を押さえつつ、適度にそれっぽく、適度に思うがままに、そう取れる案配の程良さかな。
 まぁぶっちゃけ、何か最近はトータルの整合性を求めるあまりただ丸く丸まっただけの、「そもそも何がやりたいのか」という感じの代物に萎えていた所と言いますか。完成度って何なんだろうなぁと思う事がしばしば。
 そんなものを良い様に吹き飛ばすこのオーラが懐かしかった、と。OP好きだったなぁ。

#(08/02/21補足)
# 続き見た。酷すぎた(大笑)。

 んー、何だろうなぁ。
 もっと素直に「バカ番組楽しい」とか書いてりゃいいのにねぇ。ははは。
 明らかに最近は自分の趣味・嗜好の再確認をやっているように思う。
 こういうのを数年後に読んで「あの頃は」とか思うのがまた楽しいんですよ、きっと。