終了のおしらせ

 一時の山のように積もったタスクが一段落したからか、まるで溶けきったアイスクリームのような状態が続く今日この頃。まぁある意味昔に戻っただけとも言えますガー。
 そんな訳で、帰ったら速攻愚痴ると息巻いておきながら見事に寝落ちしてそのまま一週間以上経過して最早ネットの荒海の中では今更感も漂いますが、昨今めっきり衰えた記憶を補う意味でも記録として留めておきたい。記録は記憶と申しますか。「記録なんてただの記憶」って言うじゃないですか(逆)。

 遡って今月半ばのお話。
 通勤電車内でいつものgReader、いわゆるgoogle readerリーダーを開いたら、前日に実行していたアプリアップデートで大幅リニューアルを目の当たりにした。旧来の作りから今時のHoloテーマベースに作り直した模様。が、これが何と言うか、微妙
 Android系サイトでたまに「アプリバージョンアップが気に入らない時の為に旧バージョンを残しておこう」なんて記事を見掛けて、「別にそこまでしなくてもいいんじゃない」くらいに思っていた私ですが、すんません、うん、これは、戻りたい(苦笑)。

 まず目に付くのは、今までの疑似的なものから正式なActionBarに対応した点。
 自分も試した時から思っていたことではあるんだけど、ボタンが無駄にでかいばかりで数が減ったぶん使い勝手は露骨に低下している。何より忌々しいのが下バーの左端に追いやられた「more」ボタンが片手操作の指の付け根に当たって誤爆する。これはAndroidが悪いって話なんじゃないかとも思うけど。画面の隅に判定領域を置くのはNGだと個人的には思っていて、実際GalaxyS2のハードキー(といってもセンサーだけど)は同じような位置にありながらも内側に寄せているので誤爆した事は今の一度もない。

 まぁそれはまだ良くて、もっと困るのが画面I/Fの変化=操作性の変化。
 昨今流行りのfacebookとかのアプリを真似たかったとしか言いようがない、リストの横にサブ画面が見えていてスワイプで出し入れ出来るI/Fの導入。これは、リスト+本文みたいにバックを頻繁に用いるケースでなら有効だと思うけど、こちらはメインリストとサブリストの二段で、本文はそこからもう一段別の遷移でしかない。メイン・サブ間の行き来なんて使い方にもよるとはいえ前述のパターンに比べればぐっと少ない。それが証拠に「イラネ」とばかりに直後のバージョンで一部機能はオフに出来るオプションが速攻追加されている。ただそれでも足りてなくて、サブリストを引き出す機能はオフに出来たけど、肝心のサブからメインに戻るスワイプは殺せないまま。いやですね、これがまた矢鱈と誤爆する上に、誤爆するとスクロール位置が吹っ飛ぶので非常にストレスが溜まるのですよ。(追記:追加オプションをonにするとスクロール位置が維持されなくなるみたい。何という嫌がらせ。)
 そもそも上下と左右双方に別々のスクロール(スワイプ)機能を持たせた場合、Androidでは最初に判定された方向のみが有効化されるので、例えば先に左右スクロールが効いてしまうとそこからどう上下に指を動かしてもスクロールは左右にしか働かない。これ自体は別に理に適っていると言えなくもないけど、如何せんかぎ爪的に最初にちょっとだけ折れた動きとして認識された際にスクロールが思った方向にならない事が多々ある。まぁタッチパッドの精度が半分、判定アルゴリズムの問題が半分と言ったところですが、これがその辺のAndroidではよく起こることなので、二方向のスクロール(スワイプ)機能を持たせる場合は使い場をよく考えなければならない。ましてやこれのような上下スクロールが操作の大半を占める場合はよほど有益でない限りは左右はオフでいいと自分は思う。というか実際にその他の左右機能は全てオフにしてるからね。
 後はこのUI変更の余波で遷移パターンが変わって使いづらくなったりとか。基本的にまるで良いところがない。

 おっと、さっくり書く筈が、UIに関しては口やかましくなりがちなのでつい書き連ねてしまった。
 まぁこの作者はいっつも思い付きで付け加えた直後のバージョンでオフ機能を後付けして引き下がるタイプなので(なら最初からやれよ!という確信犯(誤用)的な)、今回もその内改善されればなぁとは思っておりますが。果たして。

 でまぁ、前置きがすっかり長くなりましたが、そんなことをつらつら考えた当日、昼休みにPCのブラウザで本家google readerのページを開いたら、「Google リーダーは 2013 年 7 月 1 日をもって廃止します」
 「ハァ!?」
 という言葉がこれほど似付かわしい瞬間も無かったと思う。寝耳に水とは正にこの事。
 世界的にもあまりにも衝撃的なニュースであったということは即日方々のサイトに記事が立ったことからも伺えると思う。
 確かにRSSは一時期に比べれば利用率は低下しているのかもしれない。twitterやfacebookの通知で十分という層も出てきているのは知っている。が、それはあくまでそういう使い方に留めているというだけの話でしかない。
 一言で言えば「いちいちリンクを飛んでいられない」という話になる訳だけど、RSSリーダーは本文込みで見られるのが強みだし、更に自分はリーダーアプリのgReaderのオフラインキャッシュを常用していて、地下鉄で電波が繋がる繋がらないの問題は勿論、そもそもダウンロード待ちという概念を取っ払ってしまっている、この快適な環境はtwitterやfacebookではおよそ代用できるものではない。
(ついでに言うと、だからタイトルだけで本文が載っていないRSSは嫌いなんだけど、そこはfullrssとかで対処。gReaderも同機能を持ってはいるけど精度がいまいちな上にオンオフ設定がめんどいので。)

 っていうかですね、冗談抜きに我がスマホの稼働率の9割以上はこのgReaderが占めているので、それが後たった三ヶ月でおシャカになるってどういうことよ?と思う訳です。
 まぁこの猶予期間で乗り換え先も出てはくるだろうけど、自分の場合このアプリそのものに依存しているので、果たして何処まで移行が上手くいくか。作者さんも考えてくれているだろうし、RSSを取ってくるだけならアプリで自前でも出来るだろうけど、star機能をマーク代わりに使って「後でPCで見る」運用もしているので、サーバ機能まで含めて考えないと同じ使い勝手にはならないんだよね、、。

 そもそもがgoogleの胸三寸でどうしてここまで皆で大騒ぎをしなければならないのかと。問題自体はそのうち何とか解決出来るだろうとは思うけど、釈然としないものはある。
 自分は以前にもgoogle notebookで一発喰らってたんで学習が足りないよと笑われるしかない訳ですが。二度もやられると本格的に「googleサービスは使い捨て以上の価値はない」と思わされるに至るよね。
 っつーかもう完全に私怨ですが、notebookなんてあれだけ便利だったのに切り捨てたかと思えば、evernoteに嫉妬してまたgoogle keepとか言って似たようなのを復活させてるんだから、気まぐれにも程があるよね。

 と、いつかgmailやめますとか言い出した時に大笑いで済むように。