遂に来た

 これは書いておこう。よりもよってこれですが。
 スタートレック・ヴォイジャー #31 “Threshold”
 噂に聞いていた最低最悪級の一品、ついにキター(笑)。

 ・・・・(呆然)。

 確かにこれは、、、惨い。
 万一普通に楽しめちゃったらどうしよう?という迷いを軽く吹き飛ばす怪作でした。
 いやワープ理論の限界を破るという世界観破壊系のネタそのものは、別に昔からある単発やっちゃった系の一種で別に大した事ではない。実際途中までは「うーん、聞いた話に近いけど、これじゃないのかな?」と迷う程度には普通に見られていた。
 しかし終盤になって急速に雲行きが怪しくなり、パリス変異体が艦長を攫って姿をくらましたかと思えば、場面転換後にはいきなりどでかいサンショウウオのペアとその子供達。妙にシュールな麻痺フェイザー攻撃と(色々な意味で)場違いなトゥボックの冗談を虚しく響かせながら再度場面転換した後にはまた唐突に元通り。っていうか今の、何?(苦笑)
 一応どういう展開の話かは一通り聞いていたから場面自体に驚くことはなかったけれど、もし事前知識無しに見ていたらしばらく固まるどころの騒ぎじゃなかったと思う。それくらいあまりにも話運びが意味不明。まさしく「どうしてこうなった」

 ワープ10という無限速度に到達した事で時間の壁を越えてしまい身体に急速な進化(或いは退化)をもたらした、という所に話を持っていった時点で力尽きてしまったのだろう。どう考えてもあの短時間に収めるようなネタではなく、一体どう収拾を着けるのかと思えばあの見事な有様。言ってしまえばただのやっつけ脚本ですね。そこらの漫画アニメではいつものことかと思ってしまうけど、よもやトレックでそれを見せ付けられるとは。嘆きの最大の要因はここにあるのだろう。本当、あまりにもあんまりだ。

 脚本家の「100話も書いていれば駄作もある」という悲鳴に近い釈明も今となってはもう笑うに笑えない。
 いやホント、これスタッフ全員クスリ決めてました、って言われたら納得するよ(笑)。