大局的展開

 スタートレックDS9
 うっかりする内に一週間以上経ってしまったけど、先週からシーズン4に突入。
 シスコ司令は大佐に昇進した気苦労で禿げ上がり(少違)、そして真面目バカのウォーフ少佐がいよいよ着任。盛り上がって参りました(笑)。
 週10の凶悪体制のお陰でもう早シーズン半ばまで進んでしまったけど、今期はなかなか良い感じ。ウォーフも実に相変わらずで安心したし、ベシアも大分良くなってきたような気がする。最初は少々疎ましくも思っていたであろうオブライエンがいつの頃からかファーストネームで呼ぶようになったのと同じく、視聴者にとっても馴染めるキャラクターに成長してきたのだと思う。何せオブライエンは正に庶民代表ですからね(笑)。

 そして昨日の前後編エピソード。(#83 “Homefront”,#84 “Paradise Lost”)
 いやまぁ正直、話としては実にしょうもない「見えざる敵に恐怖し自滅の道を歩む」パターン。
 今作DS9は、ベイジョーとカーデシアの政治問題に始まり、お隣のγ宙域を支配するドミニオンとの接触、カーデシア・ロミュラン二大勢力の沈黙に、クリンゴンの和平破棄、そして着々と現実味を増すドミニオン侵攻の危機、という風に物語世界の「情勢」が変化していくのが特徴となるのだろう、成る程「大河ドラマ的」というのはこういう事なのだなと。
 ただ、ドミニオン以上に圧倒的な戦力差で銀河系レベルの絶滅の危機とまで目されたボーグ襲来の際にも別にどうという変化の起こらなかった世界で、今更あれこれ騒がれるのも正直不思議な話だとは思ってしまう。勿論、そういうTNGの時に出来なかった事を今シリーズでやってみたかったのだとは思うけどね。しかし、一商人の情報技術で軽くハッキングされる相変わらずの惑星連邦のセキュリティの低さといい、どうやって宇宙進出レベルの文化的発展を成し得たのか疑問でしょうがない戦闘バカ・クリンゴンの存在といい、世界レベルで考えるとちょっと(所ではなく)苦しい部分があるのも事実。むしろ、だからこそTNGでは上手いこと流されたようなものと思っていたくらい、やはりスタートレックにはそういった「ストーリー展開の面白さは期待していなかった」のがファンの心理だったのではなかろうかと、DS9はあまり評価が高くない旨の話を見る度に思ってしまう。今回の話は正にその失敗例だよね。
 そもそもスタートレックの世界というのは、お国柄の違いを星系レベルの種族の違いに拡張したようなもので、そこにある種極端な特徴を持たせたifの舞台設計としての在り方が主体。だから個々が文明レベルで成り立つ程の設定考証がされているかは全然別の話で、惑星連邦なんてぶっちゃけ蚊程のリアリティも存在しないと言っても過言じゃなかろうかと。だから案の定今回の話(#83,#84)なんてのは、ただスパイにビビッてクーデターを起こす軍人の話という、極めて「現代的な視点」での話作りしか出来ていない。「嗚呼、24世紀になっても人間の本質は変わりませんね」と言えばそれまでだけれど、舞台背景の丸っきり異なる世界で視点の変わらぬ話をされる、「皮が違うだけで身は同じ」話ほどSFとしてつまらない物はないんじゃないかと思う。あ、(Wii)opoona思い出した(即死)。

 って、ありゃりゃ、うっかり書きすぎてしまった。
 以前からストーリー展開に類するものには期待しなくなってしまった自分の癖がもろに出ているというか、だからこれもちょっと疑問に感じていた所だからね。まぁまだ今後どうなるのだろうねとは思いつつ。

 ただ世界情勢の変化の部分は厳しくとも、キャラクター情勢の変化はなかなか順調に来ていると思う。Dr.ベシアは特にメンバー内では若手なだけあってその筆頭なんじゃないかと。TNGの頃は子役が成長するどころか天才なあまり高次元に旅立ってしまったりしていたけど(笑)、それに比べて元よりキャラクター設計がしっかりしていた今作は着実にその深みが増して行っていると思う。ベシアは最初にちょっと挙げたように、「全くこいつは」と思いつつもどんどん仲良くなっているオブライエンとの絡みが実に楽しくなってきた。今回のホロスイートでの二次大戦ゴッコなんてもう、正直ああやってバカをやれる間柄は羨ましくもあるなぁ。自分はある意味お堅いウォーフのタイプなので(ぉ)。案の定、一人クソ真面目にバカ一直線(何それ)で現場主任とぶつかったり、なかなかフランクな職場に馴染めない彼が今後どうやっていくのかが実に楽しみでなりません。オブライエンなんて早速「クリンゴンの考える事なんて誰にも分かる筈ありませんよ」とか、仮にも上官に向かって無茶苦茶すぎる(笑)。
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