時の流れは変えられない

 前回までのガーゴイルズは、(<いつもの冒頭の一言)

「レジスタンス最初の英雄だ」
「この時が来るのをどれだけ待った事か!」(殴打)
「もうよせ、戻ってくれたんだ、それで十分だよ」 「! 目が、、」
「よく帰ってきてくれたね。ちょっと遅すぎたけど」
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 絶望の未来、という奴です。(#56 悪魔のマンハッタン)
 それにしても惨い。ブルックリンの反応まではまだ喜んで見てたけど、後の二人の変わり様には泣けた。40年も経てば人は変わるというもので。ああ、やっぱ悲劇編はキャラあってこそだなぁ、と再認識。
 しかし30分モノのシーズン中盤にして余りにも容赦なくバタバタと殺していくものだから、流石に「これはもう夢オチしか有り得ない」という見方にはなるんだけど、これがもしシーズン終盤のクライマックスで前後編に分けてじっくり描かれようものなら、もう「どうする、どうなる?」と、ましてや「今度こそ本当にリストラか!?」などと気が気でなかったろうに(笑)。
 ただ、実はこの話のベースには「フェニックスの門(紋?)」という時を越える魔法のアイテムがあって、そこでこういう架空の未来を持ってして、その「時を越える力と向き合う」というシナリオに持って行く辺りがなかなか面白い。こういう主題であればこそ30分で手早くまとめ得るのだろう。肝心なのは、切り札を持ちながらも最後まで現実を受け入れる主人公。
 そうして見てみると、頑固なだけで茶目っ気もない、まるでG1コンボイに対するギャラクシーコンボイ(正に中の人繋がり)の如くカリスマ性に欠けていたゴライアスも、きちんとリーダーとして成長していたという訳ですね。珍遊記もとい諸国漫遊記も決して無駄ではなかったのだと(笑)。

 それにしてもこの回、作画がまた気張っていて。
 実に10年前の作品なので日本が下請け作画やってる時代なんだけど、特に今回はパースの取り方がもろに和製アニメ(笑)。TFでも稀にやらかしてたけどそういうノリ。
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 他にも腕がロングビームキャノンに変形するところとかもうね(笑)。
 んで矢鱈と格好付けたと思えば今度は、
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 こういう全身回転ゴマとかのアホなアクションかましてみたり。
 色々な意味でスタッフもノリノリだったに違いない(笑)。

 ま、たまにアホというか不思議な脚本もあるんだけど、やはり素地がしっかりしてるという印象があって安心して見ていられるのが良い。TF animatedも楽しみだなぁ。