ゴケタイクダサーイ


 突発的にTFムービー試写会に行ってきた。チケットくれた方に感謝。
 ビッグサイトロンは呆れすら通り越したどうでも良さに充ち満ちていたけど、カマロ登場&等身大バンブルビーは実に良かった。ただカメラ忘れて携帯なので証拠写真程度の物ってことで。
 欲を言えばステージに上がって間近で見たかったけどね。スコープドッグ同様の感動を味わいたかった。

 んでもって映画の方は、
「TFが本気出すと無茶苦茶やばいね、流石は映画版(笑)」
「こいつらアホすぎ、これぞ正にTF!(大笑)」
という感じでもう、帰ったらすぐに宣伝しまくる気満々でしたよ。

 ええ、はい、、、途中までは(笑死)。
 やっぱり自分は正直に喋るのだけが取り柄なので書いてしまいますよ。チケットくれた方とも後で一緒に話をしたけど同様の不満はあった模様。ここでネガティブキャンペーンみたいな真似はどうよ?とは思うけど、「宣伝に煽られて見てガックリ」よりはいいとは思う。少しでも免疫の材料になればと。一応直接的なネタバレは避けるよう気を付けております故。

 というのも、とにかく後半のグダグダぶりが酷い。前半は先に書いた様にアクションとコメディの両立が微笑ましかったけど、後半はただ脈絡も無い戦闘シーンの継ぎ接ぎがひたすら繰り返され、カタルシスを得る間もないまま収束してしまう。「ハリウッドは見せ方の構成手法が確立されている(だけマシ)」という某氏の言を真っ向から否定するかのような無惨な作り。
 ここは、アクションシーン主導の適当極まりない脚本構成に加え、映像全体の流れ、編集の拙さもあるのではないかと思う。終わった後に「そういやあいつどうなりました?」「あっ!」って感じで、色々とシーンカットされてそうな印象。他にも「こいつ何やってたんだ?」的な場面も多かったし。DVDのディレクターズカット版で補完出来るんかねぇ。
 因みに、勿論「整合性の欠片もない脚本はG1の十八番」という話はあるんだけど、あの頃は「何となくの話が何となくで終わる」、牧歌的な雰囲気の良さがまだあった。これをリアルな戦闘シーンの迫力に振りすぎたバランスの悪さが最大の問題。ぶっちゃけただのドンパチで誰が誰かなど重要でなくなってたし、「キャラの個性としてのTF」を推している自分にはましてや致命的な構成と言える。
 それでもまだカタルシスを得られるだけのシーン及び演出が整っていれば良かったんだけどね。「え?」ってのばかりで。旧ムービーの方がまだツボを押さえてたよ。ロディマスが老ける(違)シーン+The Touchは素直に感動したもので。
 やっぱねぇ、シメが悪いと後味も悪いだけなんですよ。

 後、ついでに言えば、「ゲーム版の方がまだ良かった」
 ゲーム版で「おお、超ネタバレ」と笑い半分涙半分だった所も、実は結果以外の途中行程は全然別物。「こういうシーンが映画ならもっと演出たっぷりに成されるのか」と、やっぱり内心期待してしまっていたんだろうね。

 嗚呼、参ったなぁ。
 ま、あれですよ。途中までは間違いなく「映画版は本気を出すTF」像で出来てて最高です。
 後半は五月蠅いかもしれないけど飽きたら寝て下さい(ぉ)。