悪役作り

 久々に、スタートレックDS9 #53 “Civil Defence”。
 治安プログラム誤作動でステーション自爆の大騒ぎ。挙げ句には弱みにつけ込んで来た敵の大将まで巻き込んでの珍喜劇に。というかガル・デュカットまでおバカエピソードに投入かよと(笑)。あの油断も隙もあったものじゃない典型的なカーデシア軍人の、何処に本音が潜んでいるか判断しかねる妙な悪役っぷりがあれはあれで好きなんですが。いつものような負け惜しみ退散シーンも無く、コメディ展開のまま放置プレイで終了とか。いよいよガルの威厳も地に落ちたなぁ(元々ありません)。
 むしろカーデシアンというともう一人のガラックの謎人物っぷりが面白い所の筈だったんだけど、過去が明かされてきた最近は感情剥き出しで喚き散らすばかりでちょっとキャラ的に辛くなってきた感じ。元々「信用できない中立キャラ」的な位置ではあったんだけど、最近のあれだと何かあっさり私欲で裏切っちゃいそうな軽さが見えてしまう。デュカットは職業で人を殺せるけどガラックは私怨で人を殺しちゃいそうな。前者はそこに理性の壁が置けるけど、後者は既に理性が崩壊しちゃってるからね。どうなるかな。
 まぁあのクワークですらフェレンギにしては人の感情を理解している「根は良い奴」の扱いであるように、トレック(ことTNG)は皆何かしらの信念なり心情で動くキャラ設計が為されているといえばそうで、そこにメスを入れていこうという流れなんだろうけどね。ぶっちゃけ自分はそういう「(時にこそばゆい程だがそこには目を瞑りつつ、概ねは)清々しい」キャラ作りを糧に見続けてきたので、どうしても抵抗は出てくるのだと思う。勿論、その目を瞑っていた部分が作品としての弱さでもあるのでそこは解決していかなければならない要素だと分かってはいるつもりですが。DS9はその辺最初からキャラを練り直して作られていて高バランスに仕上がっているとは思っていたのだけれど、更にテコ入れが入ってきたのか単に面が割れてきたのか、ガラックのその動向は今後が楽しみだというより正直ちょっくら不安要素ではあるところ。まぁ何と言うか、幾ら悪役だと言っても、ただの陳腐な悪党なら見るだけ無駄(そんなものはゲストで十分、TNGから幾らでもいる)なんでそういうのだけはやめて欲しい。

 この点、既に終盤を見て面は割れていて安心な悪魔艦長ジェインウェイの悪行を一からきちんと見たいという期待に駆られる訳ですが(笑)。
top↑