偽NERIMA Explorer

2008年7月21日

 ふとした気紛れでamazonのお勧め欄を覗いてみたら、鬼頭莫宏の初期作品ヴァンデミエールの翼が再入荷されていたので勢いポチッてみた。10年も前の作品だからとっくに諦めていたけど、2008年6月増刷って何かあったんかな(笑)。

 まぁ別に逐一追っ掛けるほど”もひろん”ファンでも無かろうと思うんだけど、「ぼくらの」は5・6巻辺りまでの話が結構クリティカルだったもので。ただそれ以後の社会編とでもいった展開は、まぁ物語全体の構成を考える意味でチャレンジしてみたかったというのもあるのだろうけど、中心に置かれている筈の少年少女個人の印象が薄まってしまっているのが正直なところ非常に残念。作品人気故か(?)徐々にページ数が増していって、キャラ描写とストーリー・背景描写との比重が偏ってきているのも災いしているのかなとは思うけど。
 その点、この「ヴァンデミエールの翼」は何とも久々に「もひろんっぽい(笑)」。原点に立ち帰った気分、って実際そうなんですが。
 話としては、ヴァンデミエールと呼称される女性型自律胴人形(シリーズ)、要するに「女の子アンドロイド」、そういう事です。テーマはアイデンティティ等と言われる通り、まぁ深層心理を勘ぐられそうなので余計な事はあまり言いませんが(ぉ)、そういった題材が19世紀風近代ファンタジーの世界で語られるちょっぴり切ない系の作品イメージは、元々自分の領分。尤もこういうのは最近は微妙に感じる物が多いけれど、これは何より数十Pの一話完結のボリューム故に、余計な邪念を生む前に消化吸収される手頃な濃度なのだと思う。元々煽り煽られの演出とは無縁の人だし、いわゆる「えげつない」要素を好みがちな人ではあるけれど別にそれを目的としている訳ではないので、同じ趣味モノでも落とし所、全体のバランスが上手いのかなぁとは思う。

 まぁ正直な話、初期の作品なのでテーマ表現の完成度にしても今の方がレベルは上がっているとは思う。あくまで路線的な懐かしさという事で、一応。
 しかしまぁいきなり格闘アクションとか始まった時はどうしたものかと(笑)。片や曲芸団の珍妙コスプレ、片やメガネ神父。最近の路線に慣れきっていたのでちょっと意外なモノを見た気分でしたが。ともあれそんな火葬シリーズが一番好みでした、キャラ半分で(笑)。

2008年7月19日

 アルファさん3DCG化(違)
 違う筈なのに何故か違わない(笑)。

 という訳で久々にヨコハマ関連を見てみた所で知ったんだけど、どうやら2007年度星雲賞コミック部門受賞だそうです。芦奈野先生、おめでとうございますです。
 ただまぁ何つうか、対抗馬がデスノート他参考というのは、、。素直に喜べない(笑)。ぶっちゃけ毎年選ぶような弾数じゃないよね。まぁそれはさておき。

 しかし第一印象は「何で今頃」。どうやら自分の中では「過ぎ去ってしまった遠く切ない過去」として記憶されている模様(笑)。思えば2006年終了と数字では僅か2年前、当時のハマりっぷりを見ると正直というか相変わらず気恥ずかしさも覚える気分ですが、それでもやっぱり思い返してみると凄く好きだったなぁ。
 尤も、今回の「SF関連作品」という括りで推すのは正直抵抗はあるんだけどね。勿論、要素的にはSFベースの素材を用いて話を作っていてそれが魅力の一端でもあるけれど、それはSFを描いたというよりは、SFを舞台設計に用いた作品という方が相応しいと思う。たまにSF的な考証にのめり込んでるファンサイトも見掛けるし、勿論それも悪くはないと思うけど、ただそれを本筋として捉える事は自分はしたくはないなぁという断りの話。SFってのはどうしても理屈ありきな分、きちんと説明が付く事を求められすぎて、逆にそれが出来ないと(或いは無理にやろうとして)悲惨な目に遭うという例も見てきてしまったので。むしろこの点、湯加減のコントロールが上手かったというのも個人的魅力の一つではあるかな。ぶっちゃけ本作は自分から見ても細かい所はどうなのよっていうのもあるけど、それは良い意味で明確には語られないし、自分もそこは気にしない。
 いや、ターポンとか目玉カメラとか大好きですからね。ただそういうモノがある世界のお話、と。
 そもそもが、女性型ロボット(アンドロイド)で、喫茶店経営で、取り敢えず銃持ってて、挙げ句には舌先インターフェースで情報伝達即ち(略)などという(笑)。もう露骨に露骨な記号が出発点としてある辺り、これはまぁぶっちゃけスルー(とは言わないまでも保留)の類ではあるのですよ。まぁ機械的I/Fを一切持たない方向性では入力デバイスが舌になるという事自体は面白いけどね、使い方が危なっかしすぎる(笑)。元々自分は好き嫌いの激しさ、紙一重っぷりがまるで褒められたものじゃないので、要はコレは大好きだけどコレは大嫌いなんてのも珍しくなく(苦笑)。そういう危うい共存っぷりの中、それでもマイナス要因を補ってあまりあるほどプラス要因が打ち勝つともうどうしようもなく堪らなくなったりするという。ああホントどうしようもない性格ですね。御免なさい(誰に)。

 そんな訳で詰まるところは長々と言い訳こいてるだけなんですが(ぉ)、
 某所にOVA第一期が上がっているのを確認してみたら、そのまま止め時を見失って最後まで見てしまいました(笑)。いやぁ何と言うか、初っ端あの風見魚がキコキコ言ってるシーンでもう浸れてしまうのですよ。2巻の中編なんてずっとその調子だし。そこOVAオリジナルパートなんだよね。後で確認してやっと分かるくらい原作に馴染んでいるという。良い出来だったなぁ。

2007年12月3日

 一度触れた手前書いておこうかなというだけだけど、
 「電脳コイル」も何とか終了。
 ぶっちゃけストーリー方面は最初から好みだとは思っていなかったのであれこれ言うつもりはないけれど、しかし序盤に見せた「何となく懐かしい」作りの方ももうちょっと期待出来るかと思ってたんだけどね。あっと言う間に終息して寂しい限り。大黒黒客もコイル探偵局も言ってしまえばただのお飾りで。フミエの見事な迄のドロップアウトっぷりは、かつての「監督に逆らってハブられた」と噂の某番組を彷彿としてしまいましたよ(ぉ)。まぁこれは流石に冗談だけど。
 やはり、キャラがストーリーを紡ぐのではなく、ストーリーにキャラを当てはめるタイプの構築法は正直好きになれない。整合性を求めるあまり辻褄合わせに躍起になってる様に見えかねないと言いますか。何だか余裕の無さが伝わってくると言うか、ちょっとね。

 と、こういった「辻褄合わせ」というキーワードが出る度に何気に脳裏を過ぎるのが、中平正彦の「破壊魔定光」(<何の誤変換だと言われたことアリ(笑))
 これがまた、今までの話は何処に行ったんだ?というくらいあっちこっちへと、辻褄は(何とか)合わせたので後はフィーリングで楽しんで下さいと言わんばかりに次から次へと話の変わるストーリー展開の破天荒っぷりが妙に心地良かった。
 まぁその辺正直言って無理も多いし、変にエピソードに力を入れすぎて印象がアンバランスになったりと、構成のアラはかなり激しいのだけれども、最後にちょっと気の利かせたネタがあったりオチもやはりそんな感じと、一貫して特徴付いた作りが先に来るので個人的にはまぁOKかと。エンターテインメントって事で。
 最近よくよく感じてしまうのが、完成度とか総合クオリティに拘るばかりで総じて取り柄の無い作りになりがち、という部分。だから真逆のコレは凄く好きだったんだよなぁ。

 まぁ原作終了して久しいけど一度書いてみたかったので。(因みに、殺戮狂のヒロインがネコ耳ブルマの戦闘服を身に付けたりと、個人的にもちょっとどうかと思うアレなデザインが随所に現れるのでその辺は御容赦あれ。いやこれは一応弁解しとかないと(ぉ))

2007年10月8日

 さて皆さん、本格妖怪アニメがとうとう始まりましたよ。
 京子でかくなったなぁ。メガばあも随分丸くなったもんだ。眼鏡かけてないけど、多分コンタクト型が開発されたんだろう。呪文一発でイリーガルを消し飛ばすほど強くなった様で。でも寝る時にはきちんと外すように。
 それにしても「電脳コイル」は何時の間に第二シーズンに切り替わって民放に移ったんですか。タイトルまで変わってるし(ぉ)。


 という訳で、アニメ版「もっけ」始まってしまいましたよ。
 あーーーー、凄いわコレ、、、。
 今回アニメ化にあたってわざわざオリジナル脚本起こしてるんだけど、何ともまぁ、シナリオも、キャラの性格も、演出面も、尽くがミスリードの嵐。そりゃ原作者も諦め入るって物で。
 だからまぁ原作を何も知らないで見れば、ただの地味~な萌えアニメ+妖怪モノかとは思う。一話だからか絵のクオリティはまだ普通なので、アニメ→原作で追える人間に取っては何の問題もない。むしろ羨ましい(ぉ)。
 それにしたって、そんなに原作の再現が難しい作品だっただろうか。むしろ初見は「その内アニメにされそう(して欲しくないなぁ)」というくらい。萌え方面に振られるのは覚悟していたけれど、それ以前に原作の作品性が全く反映されていない。例の「ぼくらの」ですらまだ第一話は比較的見られる出来だったというに、こちとら第一話から既にアウトという原作派は多い筈、というか多分全員(冗談抜きに)。原作の何処をどう縦読みしたらこういう改変になりますか?ってなレベル。原作者が監修にあたって、「(知識の)間違い」や「(整合性の)歪み」等という言い回しを平然と使っている時点でもう内部的にも相当外れているのは疑いない。
 まぁ強いて言えば、完全にオリジナルに作り直す事で製作上のクオリティコントロールを図ったパターン、とは言えるのかな。「姉妹萌え」と「妖怪アクション?の過剰演出」という、ぶっちゃけ作り易い今時のアニメフォーマット。この点、半端に原作に沿って半端に書き換えた自己満足的な「ぼくらの」の森田よりは、余程プロっぽい仕事をしてるのかもね。ただ余りにも「安易」である点は否めませんが。結果出てきたそれは、話としては勿論、キャラ的にも実にチープで見所が無い。いわゆる「劣化蟲師」のレッテルを貼られて空気アニメと化す可能性も。竜の巣の所為ではないけど何だかジブリっぽい「劣化トトロ」とも言われてるなぁ(笑)。

 まぁ幸いにも基本は一話完結式(当然流れはあるけどね)なので、ポッと出の良い回が出てくる可能性に賭けてみるくらいかね、視聴の仕方としては。しかしこれが週末休み明け直前の夜の放映というのは士気に影響しそうな(笑)。駄目と分かりつつも寝る前に見ちゃいそうで。
 爺さんの声は思ってたよりも違和感無くはまっていたので、それだけに脚本の方でしっかり決めて欲しいんだけれども。逆に、瑞生=CV:水樹のシャレは本当にシャレにしかなってなかったから何とかして欲しい所。ま、これもまずは脚本の方だけど。何だあの脳味噌お花畑は、と。

 さて、一応原作について。
 先程「蟲師」の名を出してしまったけど、同じくアフタヌーンの伝奇物というだけで趣としては全く別の物。こちらは現代妖怪伝とでもいった、今の世に尚残る妖怪・物の怪の類との付き合い方をテーマとした作品。妖怪というのは元来、習慣や風習などから成る生活に根付いた文化的な存在であるという点をよくよく思い起こさせてくれる。正にこういった方面に(漠然とではあるけど)興味の出ていた自分にはクリティカルヒット。加えてキャラクターに妙な味があるので一気にハマってしまった。
 まぁ都合上、話が暗くなる事も多いし、言ってみれば教訓めいた、説教臭い一面もあるけどね。特に爺さん。むしろあの突け放し気味の教育っぷりが堪らんのですが。その教育を底に置きながらも、本人なりの行動や無茶で話が展開される辺りにそのキャラクター性が活きてくるというもので。結構良くまとまってると思うんだけどねぇ。(夕方18時向けの分かり易い改変ってのならまだ分かるけどさぁ、、うーん)

 又、実在というか実際に語り継がれている妖怪話を作者なりの解釈で描いた作品なので、それ故に話のバックボーンが非常にしっかりしている。これ故の安心感も大きい。
 最近、創作物の架空の世界観に心惹かれる事が少なくなってきたどころか、むしろ興醒めする事が多くなってしまったのも、そういう下地の弱さの問題なのかと思う。世界観というのは字面の上の設定だけで成り立つような物ではないと。創作って難しいのだなぁと改めて思ってしまいましたよ。

2007年5月30日

 昨日のはこれとセットで並べてお茶を濁すつもりだったんだけど、、(笑)。
 昔懐かしや「ダイの大冒険」、ブックオフで全巻立ち読みと洒落込んでみましたよ(ぉ)。
 当時よくある途中までしか読んでない漫画の一つなので、そのうちまとめ買いでもするかしまいかと思いながらも面倒臭くて中々気が回らずにいる内に、通り道に手頃なブックオフがある環境に引っ越してしまった為にそれでトドメを刺されてしまいました、と(笑)。

 そもそも当時の記憶としては、物語後半の相次ぐ蛇足展開、如何にもジャンプらしい奇跡と感動の大安売りの印象ばかりが頭に残ってしまっていたのが長年踏み切れなかった要因。しかしこうして改めて読んでみると、確かにそういう読者人気優先の事情に振り回されはしつつも、作品の中核の部分、ことキャラクターの表現に関しては終始一貫した物が描かれていて、やはり脚本家付きだけの事はあるのかと実に感心させられた。
 ここは兎にも角にも、庶民代表ポップ君ありきでしょう(笑)。
 正直、彼の存在のお陰で「あー、まだ○○巻もあるのかヨ」と思いながらも最後まで読み続ける事が出来たと思う。特に、大破邪呪文発動時の「勇気」のエピソードは、根性ひね曲がった自分ですら素直に感動を覚えた程。如何せん(終盤の蛇足ぶりに圧されてか)こういった重要な部分すら綺麗さっぱり忘れていたものだから、むしろ新鮮な気持ちで臨めて実によく楽しめた。

 ただ、wikipedia情報からすると、例のメガンテ前後でストーリーが拡充されたらしく、実際それまではトントン拍子にテンポ良くまとまっていた構成が、徐々に間延びを繰り返していった点と見事に合致。自分もその辺りで残巻数を見て「あれ、まだ半分行ってないのかヨ」と思ったし。あのまま当初の構成通りに進んでいれば当時ももっと好印象で終わったのだろうかと、こういうのを見るにつけ「連載は良くないね」と思ってみたりもする。
 しかし一方、そこでポップ君がメガンテで死亡=戦線離脱?してしまうと、作品としては一体どうなってしまったのか(戦力的にもどうしようもない損失の様な)。先のエピソードの件もある訳で、その点では物語延長も一概には悪くなかったとも言えるのだけど。ただまぁ本当に彼無しでどうなるのか、それも含めて全体的にどういう構成を取るつもりだったのかはやはり見てみたかった気はするけどね。
 うーむ、やはり連載は難しい(笑)。

# 因みに、ミナカトールと見るとどうしても「ミナ蚊トール」と読めてしまう自分(ぉ)

2007年4月4日

 有賀ヒトシの「トリオDEピンチ!!」を読んでみた。
 いやいや何と言いますか、ノリが、古いね(笑)。
 でも何か懐かしくて好きだなぁ。「80年代」と言われるがままのはっちゃけ出鱈目系ギャグをベースに、とにかく自分の好きなネタを詰めまくりましたという構成は、波長が合うと実に強い(笑)。とは言ってもアーケード畑ではない自分はデコ(DECO)ネタはそんな解る訳じゃないんだけど、まぁノリは解るので(笑)。その辺を中心とした小ネタの散りばめ具合が心地良い。猫耳ネタにカレーとDECOで対抗するのはコイツくらいだろうという感じの(笑)。DEのすっとぼけアンドロイドぶりも相当ツボ。途中からはDEを見るだけで笑いが込み上げそうになってたり。元々笑いには強くないんで、一度ツボにはまるともうダメです、はい(笑)。

 最近こういうのに飢えてたから妙にヒットしまくりでしたよ。
 またこんな感じでやってくれたら喜んで着いていくんだけどなぁ。一巻で終わってしまったのはちょっと勿体ない。

 因みに某所の特典が妙な事になっているようで。
 見たいような見たくないような。
 とても素直に描くとは思えないし。いや、流石に描くんかな。。。
 何しろ掲載紙のコミック一覧での場違い感が凄い(笑)。


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