偽NERIMA Explorer

2010/02/24 Wed

 弐瓶勉「シドニアの騎士」2巻購入。良いね。

 弐瓶勉というと代表作BLAME!に限らずいつも白と黒と能面顔の難解SF系漫画の人、というイメージで長年固まっていたけど、あらまぁホント作風変わったなぁと言わざるを得ません、これは。前作バイオメガでも「ええ、こんな絵描くんだ?」と徐々に変化は見せていたけれど、読み切りのブラム学園三回目でいよいよ何かが弾け飛んだのか、今回はこんな感じ。表紙めくって1ページ目で、「色だ、色がある!」みたいな(笑)。
 大抵こういうカルト人気の人は一途に芸風を保つものだと思っていたけど、よもや弐瓶先生が例外に収まろうとはね。ロボ操縦候補生の青春漫画みたいな雰囲気で「女の子」というものが普通に描かれている、それだけでビックリなのに(笑)、女子更衣室(正確には光合成室)にパンチラも完備。とはつい触れちゃうけれど実際のところ普通にあるようなもので、こういう作品も作ってみたくなったのだろうと。こと「感情表現というものに弐瓶先生が興味を持たれたようです」とかそういう感じかと。
 なので、やはりベースは弐瓶勉だなぁという所もあり。まぁこれは今後に続く話なので果たしてどうなりますか。ネタバレの無い範疇で言うなら「人が死ぬ時はほんとプチッと死ぬよね」とか(笑)。何のかんのストーリー展開自体はシリアス目。
 まぁ「読みやすくなった弐瓶勉作品」と思って貰うのが良いかと思いまする。

 というかぶっちゃけるとこれは好物。二百五十六騎掌位良いよね。(ロボが円陣組んで推力アップ)
 正直自分は肩肘張り続けられるタイプじゃあないんでこれくらいが丁度良い。BLAME!しか読んでなかった頃は引越の際に手放すかどうか悩みかけたけれど、これはもう手放さないだろうなと。っつか気付いたら先生の単行本全部持ってるじゃん俺。

2010/01/31 Sun

 本棚を開いたら懐かしの漫画破壊魔定光が目に付いて、無性にコオネが見たくなったので初登場の巻をペラ読みしてたら、「ありゃ?おもろいぞ」と、結局それから全巻読破コースに流れ込んでしまいましたとさ。

 何の誤変換だと訝しがられるタイトルに、矢鱈と派手派手な表紙カバーは正直自分もどうよこれと思いますが(笑)。加えて、継ぎ接ぎモザイク体等のキャラクターデザインに、如何にも漫画SFと揶揄られそうなトンデモ理論に、強引と荒削りの紙一重感(???)なストーリー展開にと。まぁ何と言いますか、あれから色々「物の見方、見られ方」を良くも悪くも学習してきた自分に取って一体何処まで当時の自分と同じ気分で読めるかという、正直恐る恐るの感もあったりしたところ。
 いざ蓋を開けてみたら、あー、やっぱ好きだわこの漫画(笑)。
 確かにコオネの如何にもなビジュアルデザインも大好きだけど、それ以前に何よりデータ生命「ポンコツ」君がいい味出し過ぎ。この辺やっぱ重要なのはキャラクター性なんだよなぁと。
 ポンコツはアニメ版の声が良い声してたなと思ったらソヴァル大使(startrekENT)だったり(アニメの出来はまぁ、という感じですが)。AIなんだけど感情豊かで、気も遣うし主張もする。だけど本体が無いのであくまで間接サポートポジション。ああいうAIキャラとコンビを組むという設定は、ナイトライダー世代的にはついつい憧れてしまう、刷り込みなんだろうなぁ。

 お話の方はまぁ改めて読み返してみると、頑張ったなというか連載漫画というのはこういうものかと。所々荒削りだとはやはり思いますが(笑)、文字通りの「辻褄合わせ」の潔さが非常に好きでした。
 というか、こういう漫画は最近読んでなかったなぁ。今はネット情報も豊富だしまた手繰ってみようかな。

 因みに当の作者本人はあれからビッグネームな作家のコミカライズ稼業に就いてしまったので正直微妙。何巻か読んでたけど流石に諦めた。今どうなったのかなあれ。漫画家にストーリーの構築手法を学ばせる為とかあったりするのかなと思った事もあったけど、あんま凡庸な話も困るよなと。勿体無い。

2009/12/27 Sun

 色々やることを積みまくっている今日この頃ですが、何から片付けよう。

 などと書き出した時は大抵ロクな話を溜め込んでない理論。
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 もうだめぽ。(意訳:ほっといてください、ごめんなさい)

 ねんどろいどぷちシリーズ。(他のは別に、ってことでオクで狙い撃ち方式。)
 緑色の女の子を入手した時点で「あー、こういうのって一個買うとタガ外れるんだよね」と思ったら案の定。よもやの春閣下或いは春香さん二体目。

 ののワ顔目当てで入手した時に「何か違うなー」という違和感の正体が、リボンの色とフリフリにあると気付いてしまったので、それを目当てにセット販売しかしてないゴシックプリンセスverをオクでバラ入手。これは皆セットで集めるだろうから出回らないよねと思ったけど、そこは転売屋さんに救われた気がします、はい(ぉ)。
 まぁ元々この衣装、自分が身を堕とした(ぉ)切っ掛けのそれなので、何のかんので思い入れというと変だけど記憶に深いのね。リボフロを受け入れてしまったのもその繋がりかなぁ。今回お陰様で衣装の名前まで覚えちゃいましたよ。はははのは。
 でもって折角なので二個一組み替え。左手を前に出したらマイク手っぽくなったけど、そう言えば本家はダンス重視だからマイク持ってないんだなと。


 でもって緑色の女の子はと言えば、あれは元々好みの色合いだったのでいつ手を出してもおかしくはなかったんだけど、どうにも人気が人気故に気紛れで買える物でもなかったので今回のねんぷち版が初めて。まー、やっぱちびちびデフォルメ版が良いですよねというのも勿論ありますが。
 因みにヘッドパーツのダボ形状がわざわざ別の物にしてあるので、お手軽組み替えは出来ませんでしたよ。どうせ似たような顔形なんだからいちいち差別化するなよとは思ったけど、逆に組み替えすぎて訳が分からなくならないようにという配慮なのか(違)。まぁ削り込めばどうにもでなるけどそこまでもしなかろうという感じ。またいつか飽きたらののワってみるかもしれません(ぉ)。

 そもそも(要するに前フリ。春閣下に話題かっさらわれた感が若干ありますがw)、どうにも緑色づいてるとしか言い様がない昨今。
 緑~青緑系で脳内検索すると、そうでない検索より明らかにヒット率が高い事実には抗いようが無く。まぁ黄緑は範囲外だとか、典型的に要らない子扱いされる緑色パターン(→大人しい文系)はむしろ普通に要らない子だとか細かい話があるにはありますが、それは好みが出るだけのデータが揃ってしまっているという話でもある訳で(笑)。

 しかし何が良いのだろうなと、漫画アニメ的配色の中でも比較的主張がくどくないのが良いのか?などと考えながら、特に色彩が好みなアルファさん=ヨコハマ買い出し紀行のカラーページを思い返した所でふと気付きました。「ああ、これは草木の緑なんだな」と。正しく萌えって奴ですよ、正しい意味での(ぉ)。
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 旧携帯のランダム壁紙に忍ばせていた頃から、小っぱずかしいのに何故かやめられないアルファさん冬服バージョン(左)。これなんて雪の積もった木々のイメージそのものだし。右二つは特に自分が好きなエピソード「紅の山」の2枚。こういう漫画塗りの中で映える色合いってのが良いのだろうなぁ。
 まぁやっぱ直球キャラ絵は恥ずかしさ満点なので、ってな意味でも一番右の一枚みたいな背景メインのが好きなのよね、というところで言い訳完了(何)。

2009/10/18 Sun

 転生神機メロウガインなるメカロボ少女な漫画を表紙買いしてみた。
 この表紙絵の滲み出る武装神姫臭と申しますか、どう考えても(私的)釣りですはい、ということで。それこそ武装神姫で出てたら速攻ポチっていたのだろう類。
 まぁ元々絵目的で買ったものなのであまりどうこう言う所でもないんだけど、思ったよりもいわゆる「熱血」の部類だったなと。手足スクリューと脚部姿勢制御ウィングの飛行モードという、如何にもそれで飛べるのかよという趣味デザインは大変好みなのでありまするが、ただそれ以上のメカロボギミック的な発展が無かったのは残念。折角オリジナルパーツを回収してパワーアップしたのに、いつもの必殺技に「超」が付くだけかよ!とかそういう。
 なかなか難しいね、こういうのは。

2009/06/27 Sat

 TFムービー2のCDアルバムが届いたので聞いてみた。
 今回は普通に主題歌(?)が一番好みだったかもしれない。前回のバリヤッタみたいな曲が今回は無いのが残念。今回のあのオプティマスの凶悪極まりない暴れっぷりとその言動こそサイバトロン破壊司令のテーマコレの0:20~)に続く新曲が望まれたというのに(ぉ)。
 まぁ一応真面目モードでフォローしておくと、あの博愛主義のオプティマスらしからぬ言動の酷さは、直訳に過ぎる翻訳と吹き替え方の問題もあったんじゃないかと思うけどね。基本的にやる時はやる人なので「悪は滅せよ」と感極まった結果の台詞なのだと思いたいけど、あまりにも淡々と喋られると辛い。機械だから感情表現は抑えて下さい、とかいう頓珍漢な指示でもあったんだろうかと疑いたくもなってしまう。残念な話。

 あと、「スターゲート戦役」のコミックが出ていたのを思い出して小説共々購入。
 うーん、思ったよりは普通でした。最初の頃は好き勝手に喋る研究者タイプのホイルジャックや、マトモ系のマイスター、そして「うぉぉ」なコンボイ司令と、各々のTFの台詞が脳内再生が出来る程度に盛り上がったのだけれど、後半はストーリー進行に寄ってしまった所為か物足りなくなってしまった感。雑誌休刊の影響もあったのかな? お話自体は、何と言うかまぁスーパーロボットマガジンという編集部の意向もあったろうと思うので、そんなものだろうと思う事にしておきます。
 それよりも気になったのは絵柄のほう。最近よくTFに関わっている人なので頑張って欲しいとは思うのだけれど、やはりちょっと描き方が人間的すぎる。特に口元の表現が好きなようで(勇者シリーズ的というと伝わる人には伝わりやすいと思うけど)、何とも生々しくてTFとしては抵抗がある。口がマスクで覆われた(一見同じ顔にしか見えない)コンボイ司令からあれだけの感情(特に苦悩)が読み取れるというのに。勿体ない。

 因みに小説の方は、今読んでいるのが片付き次第着手予定。
 映画版で不足していたTFの台詞の少なさが解消されるといいなぁ。

2009/06/05 Fri

 存在は大分前から知っていたロボ漫画ブレイクブレイドをようやっと読んでみた。(途中からは読めない人なので単行本で。折角のweb媒体だというに。)

 嗚呼、なんという超重装甲突撃型機体(大笑)

 古代文明の遺物故の桁違いの馬力を活かし、ひたすら装甲を貼り付けたその重量による運動エネルギーで問答無用に敵機を薙ぎ倒していくという。そりゃあ痛いよね、死ぬよね、と。オーバースペックをこんな豪快な形で表すところが実に素晴らしい(笑)。まぁ設定上(こいつだけ)銃器を使えないので肉弾戦闘訓練中みたいな感じになるんですが。でも元が特攻機という位置付けっぽいので然るべき運用法なのだろうと思う。多分(笑)。

 ただまぁロボ以外の部分は、正直まぁ見た目通りという感じでノーサンキューな所も沢山あるんですが。最初に見たのが12歳の小娘隊員(特殊部隊でオママゴトやられてもなという)だったからそりゃ敬遠するのも無理なかろうというもので。結局その後もどんどん微妙なキャラが一杯出てくるんですが。ただ幸いにしてか、結構テンポ良く話を片付けていくので、キャラクタの方も相応に片付いていく事が多く。「死にそうだとは思ってたけどもう死んだ」とか。出し惜しみしないのか掘り下げる程の物がないのか。多分作者が好きな物を次々と並べていっているだけなんだろうけども、そこの流れが速いので「ちょっとこれは、、」と思うに至る前に見切られる感じで深く考えなくて済む(ぉ)。まぁでもやはり死なない奴は死なないし、巻を重ねるにつれ連載に余裕が出てきてしまったか、準レギュラー層の厚みを増すような方向が見えてきた気もしなくもないけどね。特に足が潰れた筈のヤツが奇跡の骨折止まりというオチには流石に落胆したとは言っておきますが。まぁそうかと思ったらやっぱり容赦なく斬り捨てていく、という展開を是非とも期待しておきたい(笑)。

 まぁ何と言いますか。久々にニッチな分野の「税金」生活という言葉を思い出したので。同じくロボ目当てで手を出してみた物は尽くが悲惨な結果に終わっていたので、目に見えて(一部)絵柄に抵抗のあるこれもなかなか正視し辛い気分にはなってしまうんですが。今回は税金に打ち勝つロボ分が見えたかなぁと。絵的には普通に騎士型ロボのレベルだけど、きちんとアクションしてくれるので良い。何はともあれ主役機の突撃っぷりですよ。強引な運用だからオーバーヒートで休んでばっかりの絶賛脇役中ですが(笑)。

2009/03/31 Tue

 一度書こう書こうとは思っていた、昨日のキャラの話。
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 「それでも町は廻っている」という、メイド探偵などと言っても「バアさんが『儲かるらしい』と聞いて始めたメイド喫茶(きっさ)」と言えば察しはつくであろう、内実は普通の下町コメディ。取り立てて言うほどでもないけど地味に大好物。
 そもそも普段、漫画誌の購読はしない自分は何かしらの繋がりで買うのが常で、こんな読んだこともない雑誌の漫画を何故買ったのかと言えば、まさかの「amazonのオススメ商品」(笑)。
 某ヨコハマ購入者って、「喫茶店なら何でも良いのかよ(笑)」と思いつつ、何となく雰囲気が気になったので書店で手にしてみて今に至ると。しかもこれがまた妙に何度もオススメに挙げてくるんだよね。「いやもう持ってるから」と(笑)。逆に同じくヨコハマ繋がりだけど全く合わなかった作品は最近ではとんと見なくなったりと、案外こちらの趣味傾向が読めているんじゃないかと感心してみたりもする今日この頃。

 この前もうっかりこんなのが出てくるし。
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 レトロゲームミュージック系なんですが、結構ピンポイントで笑えた。私的にバンガイオーの全方位シューティングの原点はここにありまする。>(PC-E)「はにいいんざすかい」

 まぁこれも、同様の購入履歴から類似点を引っ張ってきているのだろうという事で、正に昨日の話に舞い戻ってくる訳ですが。そう考えるとこのオススメも案外バカに出来ないのかもなぁと。
 ただ何もamazonだけで買い物をしているわけではない(&最近はTFばかりでバランスが悪い)ので、もっとしっかり購入履歴と趣味傾向が打ち出せれば、掘り出し物も見付かりやすくなってお互いハッピーなんじゃないかとも思いつつ。ウィッシュリスト等を上手く使ってみたりするのかな。

2009/01/26 Mon

 放置ネタをちょろちょろと消化してみる企画。
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 漫画版ヤダモン
 何か面白いモノ無いかなぁとぶらついていたら無茶苦茶懐かしい物が目に入ったので思わず購入してみた。
 ブックオフで下巻だけなら見た事があった、当時の漫画版の上下合本復刻版。
 SUEZEN氏と言えばつり目のキャラが多く一見してキツそうにも見えるんだけど普通に笑顔はカワイいという、何とも特徴的な絵柄の人。しかしSUEZENって何となく”スエズン”と読んでたんだけど、普通に”すえぜん”だったんだそうな。ズンの方が言いやすいよなぁとか勝手な事を言ってみる。
 ともあれ内容としては、TV原作のコミカライズでは話数が足りる訳もないので、オリジナルというかあくまでTV版の知識をベースにアレンジ・補完するような感じ。特に女王の活躍が多いというか実質の主人公は女王になっている気が(笑)。そんな「親→子」の視点のお話になっていると思う。まぁ作者的にはそれこそ「娘」という触れ方になるのだろうなぁと。正直TV原作の後半シリーズは今一歩と感じているので、そういう所の不満を本人自ら解消してると言えなくもない。
 良い感じに収まりも着いていて、またそれこそ自分的にはSUEZEN=ヤダモンみたいなもので、この顔のキャラを見るだけで懐かしさ倍増。一冊(二冊分か)で昔に還れるのはなかなか。ファンならどうぞ。

 そんな訳ですっかり流れてしまったネタもサルベージしておきますよ。
 >NHK再放送リクエスト
 まぁぶっちゃけ当時よくある大陸作画の餌食になった微妙なアニメですけどね。先に触れたように後半シリーズももうちょっとと思ってるし。どちらかというと合間合間にやってた10分単発モノの、設定無視で魔法を使いまくってる時期が一番印象的。「ひまだねー」の手鞠タイモンとか凄く好きでした。あとはベタだけどやっぱり凧揚げの回だなぁ。この頃から既にこういう趣味だったとよく分かります。>ED(音量が小さすぎるので注意)

2008/10/06 Mon

#でググってみたら(初音の方の)ミクが一杯出てきたけど無関係ですよ

 「ぼくらの」最新9巻。
 いやー、まさか「もりたの」(=アニメ版)がここまでネタバレの嵐だったとはね(苦笑)。あれの酷さは全てオリジナルが故のものと思っていたから正直なところショックは隠せない。尤も、何かのインタビューの時に「話の骨子は伝えていた」事は判明していたのだけれども、如何せん契約者云々に大きな違いが出てきた後だったので、そのまま違う方へ話が進んでくれると思ってしまった節があったのだろう。油断した(笑)。
 つまり結局のところ原作とアニメ版は、同じ材料で料理を競ってどっちが美味しく作れましたかというだけの話だったと。そこでショッキングなルールに甘っちょろい救いというお粗末な料理しか見出せなかった「もりたの」は所詮はそんなものだった訳で。いやまぁ原作もぶっちゃけ「トミノ式全滅END」(元ネタのザ・ムーンは知らないので何とも)という話なんだけども、でもまぁ本人は大真面目にテーマを設定して思いの丈をぶちまけてはいるので、そういう所は如何にも”もひろん”らしくていいよねとは思えるんじゃないかと。

 というか、うーん、正直な話、どうしても「もりたの」のあの惨い記憶が呼び覚まされてしまってマトモに正視出来ていない自分が居るのですよ(苦笑)。こういう時こそ本当に記憶除去装置が欲しくなるなという。
 まったく、こんな事は二度と御免なので今後の教訓にしたい所だけれども、そもそもこういう連載物の別メディア化なんて機会はおそらく二度とお目に掛からないんじゃないかと思うくらい。結局、「後悔役に立たず」という話になる訳ですね。(やはり酷いオチ)

2008/07/21 Mon

 ふとした気紛れでamazonのお勧め欄を覗いてみたら、鬼頭莫宏の初期作品ヴァンデミエールの翼が再入荷されていたので勢いポチッてみた。10年も前の作品だからとっくに諦めていたけど、2008年6月増刷って何かあったんかな(笑)。

 まぁ別に逐一追っ掛けるほど”もひろん”ファンでも無かろうと思うんだけど、「ぼくらの」は5・6巻辺りまでの話が結構クリティカルだったもので。ただそれ以後の社会編とでもいった展開は、まぁ物語全体の構成を考える意味でチャレンジしてみたかったというのもあるのだろうけど、中心に置かれている筈の少年少女個人の印象が薄まってしまっているのが正直なところ非常に残念。作品人気故か(?)徐々にページ数が増していって、キャラ描写とストーリー・背景描写との比重が偏ってきているのも災いしているのかなとは思うけど。
 その点、この「ヴァンデミエールの翼」は何とも久々に「もひろんっぽい(笑)」。原点に立ち帰った気分、って実際そうなんですが。
 話としては、ヴァンデミエールと呼称される女性型自律胴人形(シリーズ)、要するに「女の子アンドロイド」、そういう事です。テーマはアイデンティティ等と言われる通り、まぁ深層心理を勘ぐられそうなので余計な事はあまり言いませんが(ぉ)、そういった題材が19世紀風近代ファンタジーの世界で語られるちょっぴり切ない系の作品イメージは、元々自分の領分。尤もこういうのは最近は微妙に感じる物が多いけれど、これは何より数十Pの一話完結のボリューム故に、余計な邪念を生む前に消化吸収される手頃な濃度なのだと思う。元々煽り煽られの演出とは無縁の人だし、いわゆる「えげつない」要素を好みがちな人ではあるけれど別にそれを目的としている訳ではないので、同じ趣味モノでも落とし所、全体のバランスが上手いのかなぁとは思う。

 まぁ正直な話、初期の作品なのでテーマ表現の完成度にしても今の方がレベルは上がっているとは思う。あくまで路線的な懐かしさという事で、一応。
 しかしまぁいきなり格闘アクションとか始まった時はどうしたものかと(笑)。片や曲芸団の珍妙コスプレ、片やメガネ神父。最近の路線に慣れきっていたのでちょっと意外なモノを見た気分でしたが。ともあれそんな火葬シリーズが一番好みでした、キャラ半分で(笑)。


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