新戦力

 「ジャスティスリーグ」 #45,46「消えた英雄」。
 クロスオーバー特集だと気付いてからというもの、ジョン・ジョーンズの声を聞く度に「メタロー出てきたらどうすんだ」と思ってたら、本当に出てきちゃいました(笑)。頼むから同じ画面内で喋るな、紛らわしい(笑)。
 そして戦死したスーパーマンに代わる新戦力に、宇宙盗賊ロボ(Lobo)登場。よりにもよってお前か!、というか何このバカ話(笑)。

 と思ってたら後編は打って変わって、不死の科学者ヴァンダル・サヴェージが地球を滅ぼしてしまった遠い未来のSF短編。いいね。
 クロスオーバーと一口に言っても、ヒーロー/ヴィラン大集合のお祭り話はそんな好きじゃないんだけど、こういう1キャラに焦点を当てたエピソードは凄く好き。
 話としては長い孤独の中で改心という普通の話なんだけど、むしろ余計な裏も無く落ち着いて展開したのは良かったし、それも後半10分くらいの話で、前半はパワーを失ってもスーパーだったクラーク・ケントの放浪話。それと併せて30分に収める適度な密度感は良いCartoon。
 それこそスーパーマンが未来に飛ぶ切っ掛けだけならアバンタイトルでも作れるし、あれ?これ前編(part1)要らなくね?(笑)

 「おいおい、このロボ様を除け者にするとはふてぇ野郎だ」
 ということで(笑)。
 しかし、まぁ今回はまだ良い話だったけど、基本的に各キャラの特徴的なエピソードを抽出する都合上、スーパーマンは辛い話が多いよね。
 己が正義の限界を突き付けられたダークサイドといい、正義に絶望し力の誘惑に負けた別次元のジャスティスローズといい。パラレルワールドの黒スーパーマンの話は単独「スーパーマン」にもあったけど、そっちは綺麗に収まったのになぁ。こちらは結構苦々しい終わり方をする話も多い。この辺、本家アメコミ脚本のノリに近いんじゃなかろうかと思いますが(バットマンもロビンを惨殺されてるらしいし。多分ジャスティスローズのフラッシュが裏設定ではそうなってるんだろう)。まぁシリアスならいいってもんでもないけどね。適度に胸に突き刺さりつつ、時にグッと来る、そんなシナリオが好きだなぁ。
 スーパーマンというのは人並み外れた身体能力を持って尚、多分親御さんの教育が大変宜しかったのだろう、謙虚に正しくあろうとするその姿勢が好きなので。勿論当然のように挫折も味わい思い悩むこともある訳で。そこのエピソードばかりじゃ可哀想だよね、というお話。
 思いのほか厳しい発言が出てしまうのは彼もストレスが溜まってるんだろう。「好き勝手暴れるばかりのメンバーを率いる身にもなってみろ!」、とか思っているに違いない(笑)。彼もただの人間です。