逆「艦隊の誓い」

 スタートレックVOYAGER、#10 “Prime Factors”。
 逆「艦隊の誓い」編。当然来ましたね。困っていても助けない(干渉しない)、即ち困っていても助けて貰えない。
 物語の焦点は「誰が規則を破るか」に向いているけれど、一番重要なのはその結果に何が残るかでしょう。故に「クルーの統率」に全力を注いだジェインウェイの苦悩。悪魔艦長の顔が一寸垣間見られた回(笑)。
 この辺はシリーズ終盤の毅然とした艦長ぶりを既に見ているからこそ安心して深読み出来るというのもあるのかな。勿論それだけ一本筋の通ったキャラクター作りなのだと言えるとは思う。

 あと個人的には、シリーズ終盤を見た時点ではあまり固まっていなかったトゥボックの印象がめきめきと深まってきていて嬉しい。同時にバルカン人の理解もまだまだ甘かった訳ですが、成る程、ただの堅物無感情人種じゃあないね、と。そして艦長との旧知の信頼関係あればこそ、そういったキャラクター性が最終回のあれに繋がっていたのだなぁとつくづく思わされる。
 幸か不幸か凄く良い楽しみ方をしている気がしてきた(笑)。