脇役一直線

 スタートレックDS9、シーズン7は久々に平均点が高いので喜んでちょこちょこ書いてみる。

 #160 “It’s Only a Paper Moon”
 びっくりノーグ主役回。レギュラーが完全に脇役に回った話ってもしかして初めてだったりするのかな。
 トラウマを負った若き士官が仮想空間(ホロスイート)に引き籠もるお話。
 終盤、いつの間にか一緒に仮想現実を楽しんでしまっていたホログラムAIのヴィックが、自らを仮初の人生と認めることでノーグを引き離しに掛かるシーンには、何とも言い難い物悲しさも感じてしまったり。(そこは主題ではないのでハッピーエンドには収まるけどね)

 #165 “Badda-Bing, Badda-Bang”
 でもって再びホログラムAI・ヴィック絡みのお話。思えばDS9は微妙極まりない戦争話ばかりでホロデッキの気分転換が少なかったよね、というのをここに来て思い直したかのように連発しまくっている気はする。それはネタ切れ、或いはテコ入れという奴ではないのか、という突っ込みがつい(ぉ)。
 それにしても、
 「困ったわ、作戦は完璧なのにどうしても一人足りないわ」
 『ねぇ、ジェイクは? レギュラーメンバーのジェイクは?』(大笑)

 #166 “Inter Arma Enim Silent Leges”
 何だかんだロナルド・D・ムーア脚本は上手いなぁ。
 必要悪、というテーマがようやっと実を結んできた回のように思う。如何せんそれまで出てきた裏組織のオブシディアンオーダーとタルシアーは、完全にドミニオン(敵側)に手玉に取られるだけのヘボい役回りだったからね。辛うじてガラックがカバーして来てはいたけど、総じて「悪」の重みが足りなかった。その点、今回は綺麗に後味悪く収めてくれたなぁと思う(笑)。連邦の面目躍如、或いは最も性悪なのは惑星連邦であったというお話。