こいつはすごいぜ!

 某CS局で始まった超人機メタルダー、これはまた懐かしい。
 赤青左右分割ロボットで心がテーマというとキカイダーのオマージュとしか言い様がないけど、個人的にはこちらの世代なのですな。最終回が実に印象深い、というかそれ以外の殆どは忘れてたんだけど(笑)。そもそもこの手の物で自分が見たのはギャバンとこれと、あとバイクロッサーくらい? 子供の番組選択基準ってよく分からないよなぁと思う(笑)。

 んで、これはたまたま局の紹介番組を見て知ったのだけれど、「第一話から敵の軍団が勢揃い」、これは実際に見てみると凄い。普通は幹部クラスだけで固める敵基地描写で、毎回律儀に全員招集掛けてるっぽい。いや最初はOPと第一話だけかと思ってたら二話三話と続けてるっぽいし。いやもう、コレ予算とか大丈夫だったのか?と心配してしまうくらい(笑)。
 その代償にか主人公側は地味だったし(マシンがただのファミリアもどき)、第一話で幹部に負けるわ、第二話では敵の両腕を折り首をへし折り、トドメにレーザーアームで叩き切り、「これが死か」と。どうやらずっとこんな調子らしい作品性の問題もあってか、不人気で打ち切りになってしまったみたいだけどね。
 しかし昨今はちと娯楽性が過ぎるというか、東映特撮シリーズの変珍集団コメディっぷりに馴染めない自分としては、これくらいシンプルなテーマ物が丁度良いですわ。

 書き損ねてたけど、以前やってた「レインボーマン」もなかなか凄かった。悪者側の描写の徹底ぶりといい、主人公の真っ直ぐな純真さといい(まぁそれが時々痛々しくさえもあったけど)、何て言うか、作り手の魂を感じる作品だったよなぁと思う。